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「LINEで辞めます」は法的に有効?急なLINE退職のリスクと人事労務が取るべき3つの対応策

ある日突然、従業員から届いた「LINEで辞めます」というメッセージ。

経営者様や人事労務のご担当者様の中には、こうした現代ならではの唐突な退職申し出に頭を悩ませた経験がある方も多いのではないでしょうか?

「テキストメッセージだけで退職は法的に成立するのか?」
「もし、なりすましだったらどうする?」など、初動の対応を間違えると、後々大きな労務トラブルに発展するリスクが潜んでいます。

この記事では、企業法務に強いTMG法律事務所の弁護士が「LINE退職の法的効力」から「音信不通を防ぐための具体的な3つの対応ステップ」まで徹底解説。難しい法律用語は極力避け、担当者が今日からすぐに実践できる「会社を守るための正しい対処法」をわかりやすくお伝えします。

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1. 【法的効力】LINEでの退職申し出は有効?なりすましリスクと民法上の落とし穴

まずは一番気になるポイントからお話ししましょう。
結論から言うとLINEでの退職の意思表示であっても、法律上は「有効」となるケースが多いです。

LINEも証拠になりますが、弱点も・・・

民法上、雇用契約の解約(退職)の申し出について「必ず書面でなければならない」という厳格な決まりはありません。
そのため、LINEというテキストメッセージであっても、退職の意思が明確に伝わっていれば、法的な効力は生じ得ます。

しかし、ここに大きな落とし穴があります。

LINEのメッセージが証拠になる一方で、後になって以下のような「言い逃れ」をされるリスクが残るのです。

  • 「アカウントが乗っ取られて、勝手に送られた」
  • 「自分はそんなメッセージを送っていない」
  • 「誰かに無理やり送らされた(脅された)」

つまり、LINEだけの処理で退職手続きを完了させてしまうのは、企業側にとって非常にリスキーであり、完全な対応とは言えないのです。

2. 音信不通を防ぐ!LINE退職時に企業が取るべき「3つの最終確認」ステップ

では、実際にLINEで退職の申し出があった場合、企業はどのように対応すればよいのでしょうか?
重要なのは、証拠を確実なものにし、後々のトラブルを防ぐための「最終確認」を残すことです。

既読スルーさせず最終確認を残す

もし、LINEで退職の申し出があった後に本人と全く連絡がつかなくなってしまった場合は、以下のステップを踏んでください。

最低限のLINEメッセージを送る

まずはLINEで「退職の意思を承諾しました。手続きを進めますので、異議があれば◯月◯日までにご連絡ください」と返信しましょう。これにより、企業側が承諾した事実と、反論の期限を明確に切ることができます。

経緯をまとめた文書を郵送する

LINEだけでなく、念のため従業員の自宅住所宛に、これまでの経緯と退職手続きを進める旨を記載した文書を郵送してください。
この際、内容証明郵便や特定記録郵便など「到着の記録が残る方法」で送ることが極めて重要です。

証拠を保全する

やり取りをしたLINEの画面は「既読がついた状態」でスクリーンショットを撮影し、保存してください。そして、それをタイムカードや出勤簿などの労働記録とセットで、会社として厳重に保管しておきましょう。

3. 【まとめ】就業規則の整備と初動対応で、LINE退職の労務トラブルから企業を守る

最後に、今回のポイントをまとめます。

LINE退職のまとめ

POINT 01|トラブルリスク

法律上、LINEでの退職申し出も有効となり得るが、なりすましや「言った・言わない」のトラブルになるリスクがある。

POINT 02|可能な限り書面の提出

そのため、可能な限り退職届(書面)の提出を求めるのがベストである。

POINT 03|LINE保存と本人確認

書面の提出がむずかしい場合(連絡が取れない等)は、LINEのスクショを保存し、電話や郵送の文書等でしっかりと本人確認を行う。

特に、普段から業務連絡をLINEやチャットツールで行っている会社は「退職もLINEで済むだろう」と従業員が軽く考えてしまう傾向があるため、より一層の注意が必要です。就業規則等で退職の手続きについて明確に定めておくことも予防策となります。

LINE退職の初動ミスを防ぐ!労務問題のトラブル回避は企業法務に強い弁護士へ

労務問題は、初動の対応を間違えると後々大きなトラブル(不当解雇の主張や未払い残業代の請求など)に発展する恐れがあります。

「このLINE、どう返信すればいい?」
「本人がどうしても会社に来ないんだけど……」

そんな判断に迷うことがあれば、ご自身だけで抱え込まず、ぜひ一度私たちにご相談ください。
弁護士相談を視野に入れて対応を進めていくことが、会社を守るための最も確実な近道です。

いつでもお気軽にお声がけください。

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