トピックス

Topics

  • 法律コラム

知らずに取引は危険!反社チェックの手順と暴力団排除条項(暴排条項)の必須要件

「新規取引先が万が一、反社会的勢力(反社)だったらどうしよう?」
「契約書に『暴力団排除条項』を入れるだけで本当に防げるの?」

ペーパーレス化やデジタル取引が加速するなか、企業様からこうしたコンプライアンスに関するご相談をいただきます。
結論から言うと、万が一反社との取引が発覚した場合「知らなかった」では済まされず、企業信用の失墜や取引停止など、会社存続に関わる致命的なリスクを背負う可能性があります。

しかし、正しい「事前照会(反社チェック)」の手順と「契約書(暴排条項)の備え」を法的に正しく整えておけば、リスクを未然に回避することは十分に可能です。
そこで今回は、TMG法律事務所の代表弁護士が、反社取引に潜む重大リスクから、実務で今すぐ実践すべき「3つの要点」、取引直前に使えるセルフチェックリストまでをわかりやすく解説します!

▼ この記事がおすすめな方

  • 法務・総務担当者:自社の契約書にある「暴力団排除条項」が実務上・法的(契約解除時など)に十分か見直したい方
  • 経営者・役員:企業信用を守り、コンプライアンス違反による炎上・融資凍結リスクを未然に防ぎたい方
  • 営業責任者・事業開発担当:新規取引先との契約を迅速かつ安全に進めるための反社チェックルールを知りたい方

「自社の反社対応フローや契約書で本当に大丈夫かな?」と不安に思った際の判断軸として、ぜひ最後までご活用ください。

1. 【信用失墜・取引停止】「知らなかった」では済まされない反社取引の3大リスク

「反社と知らずに契約してしまった場合、うちも悪者になってしまうの?」というご質問をいただくことがあります。結論から言うと「知らなかった」では済まされない社会的・法的なリスクが存在します。
企業が反社対応を徹底しなければならない理由は、主に以下の3点です。

反社対応がなぜ必要か

① 取締排除が原則(関係を遮断する義務)

政府の指針や各自治体の暴力団排除条例において、企業には「反社会的勢力との一切の関係を遮断すること」が強く求められています。
故意でなくても、結果的に利益を供給してしまうと企業のコンプライアンス違反となります。

② 契約での備え(暴力団排除条項の未整備リスク)

後から相手が反社だと判明しても、契約書に適切な条項が入っていないと「反社だから」という理由だけで一方的に契約を解除することが難しくなり、泥沼のトラブルに巻き込まれる恐れがあります。

③ 企業信用への破滅的な影響

反社との取引や関係がニュースやSNS等で明るみに出ると、大手取引先からの取引停止、銀行からの融資凍結、さらには信用失墜へと直結します。

2. 契約解除の罠を防ぐ!実務で今すぐ実践すべき反社対応「3つの要点」(暴排条項・事前照会)

「具体的に、自社でどのような対策をしておけば安心なの?」と思われる方のために、実務で整えておくべき3つの要点を整理しました。

反社対応の整える要点

要点①:事前チェック(反社チェックの実施)

新しい取引先と契約を結ぶ前には、必ず「反社チェック(属性検索・データベース照会・Web検索など)」を行う運用をルール化しましょう。
特に中小企業であれば、全取引先について高価なデータベースを導入する必要まではありません。例えば、「法人名+代表者名のWeb検索」を行い、疑わしい情報が出た場合だけ調査を深める運用でも十分現実的です。

ただし、インターネット検索等により反社会的勢力との関係を疑わせる情報が見つかったとしても、それだけを根拠として直ちに契約解除その他の措置を行うことは避けてください(同姓同名、古い情報、誤情報、本人との関連性が確認できない情報などが含まれる可能性があるため。)。
反社会的勢力への該当を理由として具体的な措置を検討する場合には、情報の正確性や本人性、契約上の根拠を十分に確認し、必要に応じて弁護士等の専門家に相談してください。

要点②:暴排条項(暴力団排除条項)の記載

すべての契約書や利用規約に「自社および相手方が反社会的勢力でないことの表明・確約」と「反社と判明した場合は即座に無催告で契約解除できる旨」を明記しておきます。

相手方本人が反社会的勢力に該当する場合だけに限らず、相手方の関連会社、役員、従業員が反社会的勢力である場合も規制する条項や、その定義など、どのくらい厳密に、ていねいに記載するのかは、業務規模や取引類型に応じた危険性などから判断します。

要点③:社内体制の構築(対応窓口と方針の決定)

万が一、不当要求や怪しい取引先を発見した際に、担当者が一人で抱え込まないよう「社内の通報・相談窓口」や「緊急時の対応マニュアル」を定めておきます。

弁護士からのワンポイントアドバイス

どのようなチェックツールを使い、どこまでの調査を行うべきかは、企業の規模や取引形態(BtoBかBtoCか等)によって異なります。
「自社の規模に合った現実的な反社チェックフローを作りたい」という場合は、お気軽に弁護士にご相談ください。

3. まとめ|新規取引の炎上を防ぐ!契約直前の3項目セルフチェックリスト

新しい取引を開始する前や、契約書を見直す際は、以下の3点をセルフチェックしてみましょう。

反社対応の基礎まとめ

  • 取引前のチェック(反社照会)をしたか?
  • 契約書に暴排条項を入れているか?
  • 万が一の際の対応窓口を決めているか?

反社対応で最も重要なのは「事前の確認」と「万全な契約書の備え」です。

反社チェックや企業法務のご相談はお気軽に!

「自社で使っている契約書の暴排条項が十分か不安」
「怪しい取引先から連絡が来て対応に困っている」
「社員向けのコンプライアンス研修を行いたい」
このようなお悩みがありましたら、いつでもTMG法律事務所にご相談ください。敷居を低く、親身になって貴社のビジネスをお守りいたします!

無料ウェビナーのご案内

TMG法律事務所は、中小規模の企業で起こりやすい問題やその対処、回避方法を的確にお伝えするセミナーを開催しています。
まずは無料セミナーにご参加ください。中長期的に、経営者・管理職のあなたを力強く支える弁護士がここにいます。

【実務直結】弁護士による企業法務ウェビナー(無料・アーカイブあり)