トピックス

Topics

  • 法律コラム

【法改正対応】障害者雇用の法定雇用率とは?未達成のペナルティと「合理的配慮義務」の境界線を解説

こんにちは!TMG法律事務所の代表弁護士です。

「障害者雇用って、うちみたいな中小企業にも関係あるの?」
「法律のルールが難しくて、何から手を付ければいいか分からない…」

そんな風に悩んでいませんか?

私は法律事務所の“お堅くて相談しにくいイメージ”を取り除き、経営者のみなさまが「会社の労務や未来について、いつでも気軽に本音で話せる安心のパートナー」でありたいと考えています。今回も専門用語をできるだけ使わず、分かりやすい言葉でお伝えしていきます!

さて、今回のテーマは、すべての企業にとって年々重要性が増している「障害者雇用の義務と合理的配慮」についてです。

  • 「『まだ人数が少ないからうちは対象外』と思って放置しているけれど、本当に大丈夫?」
  • 「法定雇用率が未達成の場合、会社が支払う『納付金』のペナルティはいくらになる?」
  • 「精神障害や発達障害の社員への『合理的配慮』って、会社はどこまで対応する義務があるの…?」

「うちは関係ない」と思い込んでいる経営者ほど危険です。
相次ぐ法改正によって、義務化される企業の対象範囲(従業員数の基準)は段階的に引き下げられており、中小企業も次々と規制の網に入っています。
「知らなかった」で放置していると、納付金という実質的な金銭ペナルティが科されるだけでなく、最悪の場合は厚生労働省から「企業名を公表」され、会社の社会的信用を一瞬で失う重大な経営リスクを孕んでいるのです。
今回は、会社を守るために経営者が絶対に知っておくべき障害者雇用の基本ルールと、労務トラブルを防ぐ「合理的配慮」の正しい境界線を弁護士がやさしく徹底解説します!

✅ オンラインで無料法務セミナーを開催中です。

1. 企業名公表のリスクも!中小企業も他人事ではない「障害者雇用」の法的義務と未達成のペナルティ

障害者雇用は、単なる企業の社会的責任(CSR)ではなく、法律で明確に定められた「義務」です。まずは、なぜ今すべての経営者がこの問題に向き合わなければならないのか、その理由を整理します。

障害者雇用はなぜ重要か

画像にある通り、重要なポイントは以下の3つです。

法定雇用率がある(一定規模で義務)

民間企業には、従業員数に対して一定割合以上の障害者を雇用しなければならない「法定雇用率」が定められています。
この基準となる従業員の規模は法改正によって徐々に引き下げられており、これまで対象外だった中小企業も次々と義務化の範囲に入っています。
民間企業の障害者法定雇用率は、2026年7月からは2.5%→2.7%へ引き上げられ、対象規模も従業員37.5人以上の企業へと拡大される予定です。

未達には納付金等(対応が必要)

法定雇用率を達成できていない企業(※対象規模の企業)は「障害者雇用納付金」というお金を国に納付しなければならない場合があります。
また、未達成が続くと厚生労働省から指導を受けたり、最悪の場合は企業名が公表されてしまうリスクもあります。

合理的配慮の提供義務がある

障害を持つ従業員が職場で支障なく働けるよう、企業側は過度な負担にならない範囲で「合理的配慮」を提供する義務があります。
これは雇用率の達成・未達成に関わらず、障害者を雇うすべての企業に課せられる重要なルールです。

このように「うちはまだ小さいから関係ない」と言い切れる企業はどんどん少なくなっているのが実態です。

2. トラブルを未然に防ぐ!障害者雇用促進法に基づき会社が取るべき3つの実務アクション

では、具体的に会社としてどのような点(要点)を押さえて準備を進めれば良いのでしょうか?

障害者雇用の押さえる要点

① 【対象拡大】自社の常用労働者数と法改正による「法定雇用率」の正しい計算・カウント方法

まずは、現在の自社の常用労働者数が何人なのか、そして法改正によって自社がいつから「障害者雇用の義務化対象」になるのかを正確に把握しましょう。カウント対象となる障害者の範囲(手帳の種類や度合いなど)を正しく理解することも大切です。

② 【過度な負担】どこまでが義務?精神・発達障害などの特性に応じた「合理的配慮」の具体例と境界線

合理的配慮とは、たとえば「車椅子が通れるように通路を確保する」「視覚的な指示書を作る」「体調に合わせて休憩時間を柔軟に設定する」といった工夫のことです。
一律のルールを押し付けるのではなく、本人の特性に合わせて個別に話し合って対応を検討することが求められます。
具体的な対応については、別の機会にご説明いたします。

③ 【募集・採用】面接での質問や求人票のNG表現は?障害者雇用促進法が定める「差別禁止」の注意点

障害者雇用促進法により、障害者であることを理由に採用や待遇(給与・昇進など)で差別することは禁止されています。
これは実際に雇った後だけでなく「募集・採用」の段階から適用されるため、求人票の文言や面接時の質問内容にも配慮が必要です。
対応不足のまま放置してしまうと、思わぬ労務トラブルや法的なリスクに発展しかねません。

3. まとめ:ミスマッチによる労務トラブルを防ぐ!障害者雇用の定着と法令遵守チェックリスト

最後に、自社の状況を確認するための大切なポイントを3つにまとめました。

障害者雇用の基礎まとめ

【POINT 01】法定雇用率を満たすか?

自社が義務化の対象企業であるかを確認し、現在の法定雇用率をクリアできているか(あるいは今後の増員計画に組み込めているか)。

【POINT 02】合理的配慮を検討したか?

働く障害者スタッフに対して、業務内容や職場環境の調整など、個別の困りごとに寄り添った配慮を話し合えているか。

【POINT 03】差別的取扱いはないか?

採用面接から日々の就業環境にいたるまで、障害を理由とした不当な扱いや、ミスマッチによるトラブルが起きていないか。
障害者雇用において、スムーズな定着と法令遵守の鍵となるのは「率(ルールの把握)」「配慮(個別のコミュニケーション)」です。

4. 合理的配慮のリーガルチェック:障害者雇用の労務相談・トラブル対策はTMG法律事務所へ

障害を持つ方々を迎え入れ、共に活躍できる職場環境を作ることは、会社にとって新しい多様性や強みを生み出すきっかけにもなります。
しかし「具体的にどんな業務を切り出せばいいんだろう?」「合理的配慮って、どこまで対応すれば義務を果たしたことになるの?」と、最初の一歩に戸惑うのは当然のことです。

また、採用した従業員をうまく職場に適応してもらい、定着してもらうには工夫が必要な場合もあります。
少しでも不安や疑問を感じたら、ぜひお気軽に当事務所へご相談ください。

現在の法律に適合しているかどうかのチェックはもちろん、現場に負担がなく、会社も従業員も安心できる労務環境の設計を一緒に考えていきましょう。いつでも経営者みなさまの挑戦をサポートいたします。お気軽にご連絡ください!

無料ウェビナーのご案内

TMG法律事務所は、中小規模の企業で起こりやすい問題やその対処、回避方法を的確にお伝えするセミナーを開催しています。
まずは無料セミナーにご参加ください。中長期的に、経営者・管理職のあなたを力強く支える弁護士がここにいます。

【実務直結】弁護士による企業法務ウェビナー(無料・アーカイブあり)